▼ Windowsでは表示されるが、Macでは文字化けする文字
Shift_JIS 0x8740〜0x879C(「0x」とはその後ろの文字列が16進数であることを示す符号)までの文字。○の中に数字が入ったものや、ローマ数字、「(株)」「キロ」を一文字で表示させたもの、など、かなり使用頻度が高いものが多く混じっています。例えば、丸の中に数字の1が入ったものは、Macでは「(日)」(実際には一文字)と表示されます。その他、左の画像の文字がMacではどのように見えるのかは
こちらのスクリーンキャプチャー
を参照してください。
左の画像で表示した一覧では、数学記号の「√」は機種依存文字には挙げていません。というのは、13区にある「√」は確かに機種依存文字なのですが、最新のIME(2002及び2000でテスト)で「ルート」で変換される「√」は2区にある「√」で、これは機種依存文字ではないからです。また、IME2002において、IMEの文字一覧・13区にある「√」を選んでも、結局は2区の「√」が選択されているようで、Macでも文字化けしませんでした。このように13区にある文字でも、他の区で定義されている文字の場合は、左に挙げていない。
ただし、古いバージョンのIME(95や97など)を使っている場合、「ルート」で変換される「√」は13区のそれで、機種依存文字になるようです。IMEのバージョンによる挙動の違いについては、「TEXT ART MUSEUM : よく使う漢字・記号 」(よく使う記号の文字変換による入力方法について豊富な例で説明されています)をご参照ください。
続いて、第13区ほどの使用頻度ではないのですが、「 」など、いわゆる異字体のほとんどが機種依存文字に該当します。Shift_JISコードで言えば、0xED40〜0xEEFC(NEC選定IBM拡張文字と呼ばれる。)、及び0xFA40〜0xFC4B(IBM拡張文字)にある文字です。NEC選定IBM拡張文字とIBM拡張文字はかなりの部分が重複しているのですが、この辺りの経緯は「文字コードをめぐって(文字講堂) 」さんの「機種依存文字について 」を参照してください。
これらの文字をMacで見ると、グレーの「□」のようにしか表示されません。
こちら
に、あえてMacでは「□」のようにしか表示されないサンプルのページを準備しました。Windowsユーザーの方には、何の問題もないように見えると思いますが、Macで見ると「□」でしか表示されません。
確かに、余りにも難しくて、人生の中で一度もお目見えしたことがないとう漢字も混じっているのですが、先ほどの「 」のように、使用頻度の高いものも混じっていますので注意が必要です。
その他、独断と偏見ですが、使用頻度の高いものとしては、「 」などがあります。特に、SMAPの「草 剛」さんや中国の故「 小平」氏などで使われている漢字も機種依存文字であることは、注目に値すると思います。「草なぎ」の「なぎ」が難しい漢字だから平仮名にするというのではなく、機種依存文字であるために平仮名にする方が、Macユーザーには優しい措置と言えます。
また、「山 」(やまざき)さんや「大 」(おおつか)さんも、Macでは文字化けします。「山 」さんや「大 」さんであれば、もちろん、大丈夫です。
また、これらの漢字以外にも、外字(0xF040意向)は、当然と言えば当然ですが機種依存文字になりますので、扱い方には注意が必要です。
次のページ では、Macユーザーが入力できる漢字・記号で、Windowsユーザーが見ると文字化けして見える文字について解説します。